エデンの北から

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京都一周トレイル~11月の向山を歩く 自然と歴史と 

3年ほど前から京都一周トレイルを少しずつあるいています。

「京都一周トレイル」とは京都盆地をぐるりと通り囲む山々を歩くトレッキングコース。

ここ一年ほど、中断していたが、この間再開。

京一周トレイルと、11月に歩いたコースについて書きます。

 

京都一周トレイルについて

京都盆地をぐるりと取り囲む山々を歩くトレッキングコースで全長約83km

私は、

京都一周トレイル会発行の公式地図  下写真右

「京の絶景と名所旧跡巡り」京都府山岳連盟監修 淡交会 下写真左

を参考に歩いている。

「京の絶景と名所旧跡巡り」は京都一周トレイルをもとに、18コースにアレンジされ、トレッキングと共に、京都の山に点在する名所旧跡も楽しめるガイドブックだ。

1コース2時間~5時間くらい。トレイルコースに、観光地をプラスしたコースもある。

 

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京都は、街と山とが近い。嵐山や南禅寺銀閣寺など人で賑わう観光地からちょっとはいるともう静かな山の中だ。電車の駅やバス停を降りてすぐにトレッキングをはじめ、降りてくると、カフェで美味しいコーヒーとケーキ、そんな気軽さがあるので、月一回、年に数回歩いているうちに数えてみると18のうち12コースを歩いたことになる。

一緒に歩いているTさんは本格的な山登りもされる方で全国の名山も登っているが、私はそういう方面も、また他の運動も全然縁がない。歩くことだけは苦にならないという程度だ。そんな私でも歩ける初心者向けコースが多い。

 

装備もあり合わせ。トレッキングシューズと靴下だけは買ったがあとは服、リュックなど日常使いのものを使っている。(シューズは、山だけでなく普通の道にも使えるものを、お店の人に選んでもらった。普段のウォーキングにも使っているが確かにすごく歩きやすい)

ただ、時々、Tさんに登山用の杖を貸してもらったりする。これはあったらいいかなと思う。熊避けの鈴も。

寒暖、天気、水分の補給などはどんな低山でも侮ってはいけないと実感する。そういうことを気を付けたら体力にあわせて無理なく楽しめるコースだ。

 

私たちは一回に少しずつだが、トレイル全コースを3日くらいで踏破している人にあったこともある。

 

北山杉や、落葉樹の林、比叡山大文字山保津川や高野川等の渓流など自然の美しさと共に、お寺や神社、史跡、歌碑や句碑等が至るところにあるのも京都一周トレイルの魅力だ。山道を歩いていると思いがけないところで昔、歴史や国語の教科書や、本で知った名前に出くわす。あとで本で調べたりするが、実際に歩いてみたものは、読書だけでしったことよりも頭にはいる。

 

お陰で京都の真ん中はいまだにあまり知らないが周辺部分のことの方は、少しだけ詳しくなった気がする。

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    京都一周トレイル道標

向山コース

トレッキングをこの一年中断していたが、久しぶりに再開。11月中旬 北山の「向山(むかいやま)コース」を歩いた。

全長5㎞、ガイドブックによれば所要時間2時間30分の初心者コース

 

向山というのは位置的には烏丸通りをまっすぐ北に行って突き当たるところにある山だ。

 

叡山電鉄 鞍馬線 二ノ瀬(にのせ)駅で降りる。

一つ手前の市原(いちはら)駅から二ノ瀬駅までは「紅葉のトンネル」がある。

紅葉の季節には、電車がここをゆっくりゆっくりと通ってくれる。

 

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電車は時節柄、鞍馬や貴船紅葉狩りに行く人たちでいっぱいだが、二ノ瀬駅はひっそりしている。

 

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駅から川沿いに少し歩く。

すぐに山のなかに入るがその入り口にあるのが

守屋神社 富士神社

 

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惟喬親王(これたかのみこ これたかしんのう)と、その母 静子をまつった神社だ。小さなひっそりとしたお宮。

惟喬親王平安時代の初期の人。文徳天皇の第一皇子で、皇位継承争いに破れ、京都の北山周辺を転々と移り住んだ不遇の皇子。

伊勢物語在原業平との交流が描かれたり、木地師の祖としてあおがれたりと、伝説の多い人だ。

 

この人が子供の頃、峠を越える時に泣いたのでつけられたという夜泣き峠を目指して山道を登る。

 

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向山山頂からは、京都の烏丸通り、京都タワーがみはらせるとガイドブックにあったが、実際に行くとそういう眺めは全然というほどない。

木が繁りすぎたせいだろうか。

 

道は最初は北山杉の林だが途中から落葉樹の林に変わっていく。

その変化も面白い。

 

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向山山頂で、昼食

下りのコースへ。この下り坂は思ったよりもきつかった

 

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  途中、遥かに比叡山大文字山などが見える地点もある。

 

向山ルートは本来のコースは賀茂川沿い、山幸橋へ下っていくのだが、今回はガイドブックのハイキングコースにしたがって、叡山電車 市原駅の方向に向かう。

 

落ち葉の道をゆっくり下っていって、クリーンセンターのわきをとおりぬけ市原駅に向かう。

 

最後に市原駅の近く、通称「小町寺」、補陀落寺(ふだらくじ)に立ち寄る。

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花の色は移りにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに

    

百人一首の歌で知られる小野小町、美貌と歌の才能で多くの男性と浮き名を流したが、晩年は小野氏ゆかりのこの地にすんだと言う。

寺には小野小町の供養塔と、小町に恋し、百夜通いする最後の九十九夜で死んでしまったと言う深草少将の供養塚もある。

 

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 小野小町供養塚            深草少将供養塚

11時頃歩き始めのんびりあるいて観光もして市原駅に15時くらいに着いた

季節、コースとも歩きやすくよい1日だった。

 

次は12月はじめ初冬の鞍馬、貴船を歩く予定。